仕立て屋ワルテル、闘病の甲斐虚しく79歳で逝去
昨年の11月末にお伝えしたワルテル・アルファイアッチ入院のニュース。闘病の甲斐むなしく、2月27日帰らぬ人となった。生地であるボタフォゴの地に埋葬される予定だ。
昨年末にはモナルコ、アルシオーネ、アルリンド・クルスといった有名サンビスタがラパのシルコ・ヴォアドールで「アルファイアッチのためのサンバ」と銘打ったチャリティーショーを開催。収益を手術費・入院費にまわしていたそうだ。
『モロ・ノ・ブラジル』の出演シーンで「わしの仕立てた洋服がリオで一番」と言っていたワルテル。彼は映画にもあ るとおり筋金入りの“仕立て屋”にしてサンビスタだ。リオはボタフォゴ地区で仕立て屋として働き始めたのが13歳。独学でサンバの作曲を学び、1960年 代から様々なグループを作り、シーンに登場し、250曲を越える作品群と50年を越えるキャリアの中で発表したリーダー作はわずか2枚。『オーリャ・ア イー!』(1998)と『マウロ・ドゥアルチに捧ぐ』(2005)だ。
70年代、コパカバーナのクラブで歌っていたワルテルの作品を録音 したのがサンバの貴公子、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ。そしてボタフォゴ地区で活動していたときからの盟友、マウロ・ドゥアルチの誘いによって、ワルテル は名門サンバチーム、ポルテーラの一員となる。マウロ・ドゥアルチは「カント・ダ・ス・トレス・ハッサス」や「ポルテーラ・ナ・アヴェニーダ」の作者。ワ ルテルの人生はポルテーラと深く関わっていく。盟友マウロ・ドゥアルチに捧げる作品を録音したのも頷ける。
ご冥福をお祈りします。





